防鳥・対策について
企業様からは、カラスをはじめ、カモメ・アジサシ・ムクドリ・ツバメ・鴨…様々な鳥の対策依頼があります。
しかし、個人様からの問い合わせ・対策の90%は鳩についてです。
企業・個人併せて全体で見ても8割程度は鳩の対策となっています。
その対策で本当に鳩は来なくなり、カラスは攻撃してはこないのか!?
公の研究機関により、農業における分野で充分に参考となる研究結果がインターネットに公表されています「農研機構 中央農研 鳥獣害管理プロジェクト」。その研究結果は、弊社が経験より導き出している対策方法・考え方と非常に近い内容であり、我々の対策が間違っていないものであると確信を持ちます。
- 鳥は賢い
- 鳥はしつこい
- 鳥は行動範囲が広い
- 鳥の感覚は人間に近い
実際に対策を施せば鳥も警戒を見せますが、直ぐに慣れて自分に影響の無いことを見抜いてしまいます。
しかし、対策・駆除・撃退・退治しなければ被害は拡大するばかりです。
薬物感受性も人間に近く(或いは人間より弱く)、人に無害の薬品・忌避材の開発は難しいと考えられます。
つまり、効果があったように見えてもそれは一時的であり、悪い場合は1日と持たないこともあるのです(或いは臭いなど、少なからず人間にも影響がある)。
鳩の巣作り君の場合には、対策しても付近にしつこく飛来し、ひどい場合は半年間もの間、被害を継続させます。
又、その場所で育った子供鳩は近くに巣作ろうとしますので、鼠算式に数が増えていくのです。
注意を要する鳩
「飛ぶねずみ」と呼ばれることもあるハト。
その繁殖能力と図太さが「ねずみ」と呼ばれる原因でしょうか。
最近ではベランダにおける鳩の糞害がクローズアップされ、大変な問題となってきました(ハト公害・ハト害・糞害等、鳥害の呼ばれ方は様々)。
以前よりカラス問題に着手してきた東京都では、続いて鳩問題にも着手し、むやみに野鳥に餌を与えないことの重要さを再認識しました。広島県も過去に(東京よりとても早い時期に)同じような対策を行い成果を挙げています。
又、弊社も各民法放送局(フジ・テレ朝・日テレ・TBS・テレ東)やNHKにもニュース番組や特集番組からの取材や問い合わせを受け、お答えしたり出演したりしています。
これは、鳩糞に病原菌が繁殖し、人間の健康に影響があるからに他なりません。
ベランダを鳩のタイプ別で考えてもよく分かります(参考:鳩のタイプ)。
個人が困っている例も良くあり、問い合わせは絶えません(参考:個人(ベランダ)の対策)。
帰巣本能強い鳩は、ヒナがいる場所や巣を作ろうとする場所への執着心がとても強く、ちょっとやそっとの対策では埒(らち)があきません。
放置すると被害は大きくなる
集合住宅では被害の差があり、被害のあまりないお部屋では「関係ない」と思われる場合が少なくありません。
しかし、マンションの全体の10%程度に被害が出ると、将来そのマンションの80%以上のお部屋に被害が拡大する(被害を感じるようになる)と考えられます。
被害のあるお部屋の声が、被害の無いお部屋に届かず、バラバラに対策した結果(対策の温度差)が対策を遅らせ、更に被害を大きくするのです。
マンション全体で被害がある気持ちになることが大切です。
病気等の被害も有り得る
鳩の糞は特に、ベランダを汚すだけでなく、菌が繁殖し、乾燥・飛散し、人間が病気になってしまうこともあります。
糞が積もり乾いて飛散たものを吸い込むと、(子供さんやお年より、体の弱った方は特に)風邪のような症状の病気になってしまいます。自然治癒することも多いですが、体調が悪かったり、免疫力の落ちているときに万が一・・・・・。
糞の中のカビが原因と思われる死亡例や、菌や羽による喘息も問題視されています(参考:クリプトコックス症について, 鳩の病原菌・寄生虫)。
ベランダをはじめ、そこにある病原菌に目を背けるのではなく、防護・対策していくことが家族を守ることになり、更には近隣へのマナーへとつながります。
東京都や広島県が対策に動いたのはこのような健康被害からだと考えられます。
カラスは賢い
カラスは賢い鳥であると有名です。
鳩の対策と違い、少しの違いで対策できることもあります。
これは、カラスが賢いので、素早く学習し忌避行動に出る為です。
但し、春から夏にかけての子育て中は注意が必要です。
巣の付近であやしい動きをする人間を威嚇したり、悪ければ直接攻撃されます。
子供が巣立てば、攻撃はされません。
その隙に巣を取り去らないといけません。
又、毎年でなくても一度使った巣は利用する可能性が高いです。
駅前で大問題となるムクドリ
ほとほと困るのがムクドリです。
春先(4月下旬)から秋口(10月頃)まで、駅前や商店街などの少し明るめの樹木に数万羽の群れで集まります。
最も被害が酷いのが8月の盆の頃です。
姫路で行われた「ムクドリサミット」が行われ、専門家として参加しましたが、忌避音の確認が主となる対策でした。
被害樹木を対策すると、別の樹木に移動します。
移動先にも何万羽も飛来するので、本当に必要な場所での被害が無くなれば、対策は終了とするしかありません。
様々な対策方法
駆除(追い払う)や対策は、インターネットでも様々な情報があり、何が正しいのか分からなくなります。
これらの方法で対策が出来れば、簡単に取り付け出来てとても良いと思いますが、実際には運次第で、時間が経つと慣れてまたやってくる鳥が結構いるのが現状だと思います。
「こういう方法で撃退できた」「それは違いますよ」「これは駄目だった」と言う意見を連絡下さい。
個人様・法人様問わず、皆さんが考える対策・撃退方法をまとめていきます。
参考:対策方法の比較