鳥害(4大被害)とは
アンテックに相談される鳥害の80%以上は鳩被害です。
鳩の被害が、最も人間生活に近くで発生し、糞や羽も大量なので相談が多いのです。
鳩以外でも、鳴き声や不衛生な環境になる等の被害があります。
被害は4つに大別できます。
感覚被害
- 鳴き声・羽音がうるさく落ち着かない。
- 鳥そのものが気持ちが悪い。
- また鳥が来ているのではないかと気になる。
- 掃除をしても安心できない。
- 鳥の飛来による羽の飛散や、糞・巣の臭いが不快である。
生活被害
- ベランダ、公園のベンチ・道路等がハトの糞で汚れており、利用できない。
- 糞を長期間放置したままにしておいたら金属が腐食してしまった。
- 農作物が食べられてしまった。
- 上層階のハトの糞が排水溝を詰まらせてしまい、下層階まで被害が及んでしまった。
- 洗濯物に糞をかけられてしまう。
- 飛来が多い為、物件の価値が下がってしまう。
景観(美観)被害
- 看板、壁に糞が流れている。
- 巣を作られてしまい、草木や羽毛・糞が溜まってしまう。
- 掃除しても完全には綺麗にはならない(元には戻らない)。
- つまり人間の生活空間の景観・美観を損ねる。
衛生・健康被害
最近では、鳥が原因と考えられる病気の増加が新聞等でも大きく報道されるようになってきました。
よく耳にするのは鳥インフルエンザです。
そして、鳩はクリプトコックス症・脳炎など様々な病原菌を伝播します。
クリプトコックス症とは肺炎に似た病気ですが、死に至る恐ろしい病気です。
また鳩にはハトヒメダニなどのダニ類・ハトトコジラミなどの昆虫類が寄生しています。
この中には人間を刺す寄生虫も含まれており、健康を損なう恐れがあります。
動物も人間も感染する病気があることを知っていますか?
鳥さん達も、ただ毛嫌いされているのではかわいそうです。
これらを知った上で、鳥と人間との共存関係を考えるべきです。
最近、特に問題視されているのが「鳥」からの感染症です。
鳥は、人間にも感染する病気=「人獣共通感染症」や、寄生虫を持っており、またアレルギーの原因となることがあります。
人獣共通感染症
人間も病気になる動物の感染症のことです。クリプトコックス症・オウム病などの奇病(乾燥したフンの中でカビが繁殖し、大気中に拡散され、そのカビを吸ったことにより引き起こる。主に頭痛・めまい・高熱・咳)で、脳に入ると死に至ることもあります。
その他、健康被害
アレルギー性喘息・皮膚炎の発症があります。
ベランダの換気口などからフンやダニのフンが空気中より部屋に侵入します。
鳥の体につくダニ・ワクモが人を刺します。
フンの中にいる寄生虫や細菌が人にうつります。
今、この鳥のフンからおこる病気について非常に注目・問題視されています。
一番問題視されているのは、クリプトコッカス症です。
感染症の患者は年間数百人といわれています。しかし、風邪の症状に似ていることや、レントゲンで違う病気に誤診されるなどしてしまい、専門医にかからなければなんの病気かわからないままという状態まで起きているのです。例えば、レントゲンを取って肺ガンだと診断され、手術してみるとクリプトコックス症であったという事例もあります。
東京都環境局との意見交換の中で、クリプトコッカス症にかかったまま、「多くの人がおざなりにされているのでは?」「風邪と誤診されたままなのでは?」との意見もありました。