防鳥・対策方法の比較

鳩対策やカラス対策の場合、対策箇所や状況から対策方法を選び、効果を確認していくには時間がかかります。
そこでアンテック営業推進室より約20年の経験・体験から、各種対策方法を紹介します。

基本的に、鳩やカラス等の鳥類は空を飛ぶ為に特化した種です。
空から自由に飛来することで、他の動物とは少し違った対策が必要になります。

人間と比較し、視覚は優れていると考えられますが、聴覚・嗅覚・味覚は人間と大差ないか人間以下と考えられています。(カラスは嗅覚が優れているという説もあります。)
触覚は分かりませんが、エサや飛来する場所を視覚(目)で見て飛来しているのは確実だとされています。
参考:鳥獣害研究管理プロジェクト : 農業者の為の内容ですが、非常に参考になりますのでよく読んで下さい。

その場所に飛来するのは、何らかの理由・原因(子孫繁栄・就寝・餌場・待機・休憩など)が存在します。
その理由・原因を取り除くことが対策への近道です。
参考:鳩のタイプ : 有名になったタイプ分けですが、アンテックがオリジナルの考え方です。

対策を行って無意味なことはないと思いますが、対策範囲や期間・内容で効果の「有る」「無し」、成功確立の「高い」「低い」が分かれます。
そこで、対策に必要な価格と効果でアンテックの営業推進室が評価しています。
参考にして下さい。

防鳥効果メリットデメリットアンテック関連商品
網・ネット◎(5.0)侵入を完全にシャットアウト施工に手間がかかる
留まれる場所・隙間の選定が難しい
・ぽっぽさんバイバイ
・セルビューシリーズ
・ステンレスワイヤーネット
剣山・プロテクタ○(3.0)設置箇所への飛来を防ぐ飛来してほしくない範囲が広い場合に困るアンテックスパイク
忌避剤・薬品×(0.5)簡単効果の持続が短い
雨(水)に弱い
周辺の汚れ
電気ショック◎(4.5)学習効果で飛来の抑制が出来る
屋根上の対策も可能
設置出来ない場所があるビックリショック
超音波×(0.5)効果に疑問
音が聞こえるものもある
磁石×(0.5)効果に疑問
ワイヤー・プロテクター同様の効果はあるものも
テグス・ワイヤー△(2.5)比較的安価飛来してほしくない範囲が広い場合に困る
粘着シート・とりもち×(0.5)比較的安価飛来してほしくない範囲が広い場合に困る
ディストレスコール(忌避声)△(1.5)人件費を考えなければ安価追い払いは可能だが、飛散し戻ってくる場合が多い
騒音で問題になる場所も多い
鷹他で脅す△(2.5)無害だと学習するので常駐しなければ無理である

網・ネット

被害場所に入れないように、進入を完全にシャットアウトする。
きちんと設置すれば効果は確実(と言うか入れない)。

但し!
隙間が無いように細かく張らないと隙間から鳥が入ってくる(入れば鳥には逆に天国です)。
金網や防球用のネットでは火災時などに人間が脱出困難である為問題となる。
菱目のネットは必要量が分からず、伸びたり縮んだりしてきちんとした設置がかなり難しい(隙間が開いたりサイズ違いが発生)。
きちんと設置出来なければネットに鳥が引っ掛かってしまう(カスミ網は違法です!)。

「隅っこが少し開いてる」「このぐらいのサイズなら」は厳禁です。きちんと完全に取り付けましょう。それが出来なければ、ネット対策は無駄になります。

PR:セルビュー®シリーズは見えにくく難燃性のネットです。
バルコニーの対策にも採用例が多く、緊急時の問題もクリア。マンション等には最適なネットです。

左ベランダは恐らくご自分で設置(CDも)。
右ベランダはアンテックです(右下も)

剣山では対策が無理だったのでしょう。
入っているのでネットでも無理でしたが・・・。
これは0点!

ネットの脇から侵入されて糞が堆積しています。 これも0点!

剣山・プロテクタ

飛来箇所に設置し、邪魔をする。

設置箇所以外(例えばその横)への飛来は可能。場所によっては効果なし。
葉や枝が降り積もる場所では、逆に巣として利用されている例もあった。

被害箇所に敷き詰めると設置が困難な上、高価になる。
市販の剣山は針部分の長さが短く、効果が薄い。

使われ方がかなり雑なので、評価を落としました。

PR:長年親しまれてきた斜め形状のフェクト45°、新しくステンレス製でジグザグ形状のアンテックスパイクをオススメします。

自作剣山です。

高架下にて。剣山を利用した巣で産卵。これでは対策にならない。

剣山では対策が無理だったのでしょう。 更に剣山を利用して巣にしています。二重に失敗しています(T_T)

忌避剤・薬品

設置箇所付近への飛来を抑制する。

そもそもハトやカラスなどの鳥の嗅覚は人間と大差はない(或いは弱い)と言われています。
薔薇(或いは「ローズゼラニウム」)の香りはトゲトゲを連想させ、飛来を抑制する。
風雨にさらされる場所では設置し辛い。
効果の持続期間が比較的短く、交換・追加が必要。
設置したものを踏んで周りに足跡がついて困るという声。
場所によっては全く効かない(効く理由が分からない!)。

事実!効果が出なかった場所へ対策した忌避材会社がセルビュー®シリーズで対策しています。

電気ショック

電気ショックを与えることで痛さを体験学習させる。

鳥が飛来する箇所に+-電極部に設置し、電気ショックを与える。
鳥に積極的に(安全に)影響を与えることのできる対策手法です。

設置箇所は確実に対策。
設置箇所付近への飛来も抑制でき、飛来がなくなります。

PR:鳥類用電気ショックの元祖「ビックリショック」。唯一鳥類自身へ安全に効果を及ぼし、体験学習で飛来を抑制する対策です。ソーラーパネル採用でメンテナンス不要。

瓦屋根の対策は電気ショックしかないかも知れません。

超音波

設置箇所から人間には聞こえない音波などを発し、飛来を抑制する。

そもそもハトやカラスなどの鳥の聴覚は人間と大差はない(或いは弱い)と言われています。
高価な機械が存在するようです。
音が聞こえる人が存在する・・・。

学術的にも超音波の作用は不明です。

磁石

磁場を感じて移動する為、強い磁力で撹乱されると飛来を抑制できる。

鳥は太陽コンパス・地磁気を感じて移動しているようですが、見える範囲は目で動いている。
設置したタイプによるがプロテクタ効果は(偶然ですが)あると思われる。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: b2b9a79722712ec7bac431322bd43e95-200x200-1.png

磁石設置でも糞が堆積しています。
磁石には意味が無いと思います。

磁石は新築時に採用されますが、ほぼ意味はありません。

磁石は無力です。
飛来の瞬間を撮影したわけではありません。

テグス・ワイヤー

鳥の習性を利用し設置する。内容により安価。
アンテックが出演したNHK「難問解決!ご近所の底力」で住人さんがとった対策手法。
飛来する鳥によって、テグス・ワイヤーをはる高さを変える必要がある。
飛来初期、或いは飛来目的が希薄な場合には効果のある場所もある。

PR:問い合わせが多いので、ステンレスワイヤーを使用したアンテックワイヤーシステムをご用意しました。

電線の対策。
これは成功かも知れません。
他の場所に止まれるのですから。

間接照明で暖かい良い巣になってしまいました。

粘着シート・とりもち

ネズミ捕りシートなどを利用する。

ベタベタで、鳥が寄り付かなくなる。
羽にベタベタがつくのを嫌がる。

ディストレスコール(忌避声)

鳥の悲鳴を聞かせて追い払う。

追い払いは可能だがすぐに慣れてしまうことが多い。
一時的にはかなりの効果が見込めるが、飛散し戻ってくることが多い。
大きな音が必要で、ディストレスコール自体の騒音が問題となることも多い。

ムクドリ問題で各地の地方自治体が採用するも解決には至らず。

忌避音・忌避声で対策します。一瞬ですが、かなり効きます。

鷹で脅す

鳥を鷹で脅す。
どのような対策でも効果のあるところ・ない所は出ますので、判定はまだ難しいです。

数回被害現場で遭遇し、お話しました。
鷹の見た目は強烈でカッコ良く、感動しました。
鷹は近くの獲物を、素早く捕まえるのは難しいそうで、殺してしまうことは稀だとか。

事例をいくつか紹介します。

1)某団地
対策の効果はあまり見られません。
フォローで何度か来ておられましたが、目的が餌なので難しかったと考えられます。

2)某トラックターミナル
それなりに被害は減りましたが、鷹が常駐するわけではなく、一か所でも被害が出ると大問題なので、難しかったようです。

3)JR金沢駅
対策は成功。付近に1羽も見なくなっていました。[2016年10月確認]

鷹による対策。
どれほどの効果があるのか。

脅す

目玉風船やカラスの人形・CD等キラキラするものなどで脅す。

当初は嫌がります。
しかし、音や物での脅しは単調で、直ぐに慣れてしまいます。

CDが風で揺れて光っても、たまに音が鳴っても、鳥に影響はありません。
自分たちに無害だと学習するのです。

キラキラで近所迷惑とか・・・。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: df648555a014d8a90bfabbcdc1db5398-200x200-3.png

ニュースになった某マンション。
大変なことになっています。

左ベランダは恐らくご自分で設置(CDも)。
右ベランダはセルビューで対策です(右下も)

人間が脅す

飛来してきた鳥を脅す等する。

人が行えば効果は絶大です。
被害箇所を見張って、飛来してきたら脅すなどを行いましょう。

46時中見張れず人件費の問題で無理かも知れませんが、夜は飛来は無いと考えて・・・。
専業主婦がベランダをたまに覗くだけでも効果もあるが、確実性はありません。
東大の研究施設ではカラスに「警告文」を張り出し、学生が見上げることで効果を上げた事例もありました。

ただ、カラスの子育て中は注意が必要です。
襲われないように気をつけて下さい。

関連コンテンツ